写真素材から観光イメージAI映像をつくる実践作例
既にある写真素材を使った制作ワークフローの紹介
2025年7月5日

生成AIによる動画というと、ゼロから映像を作る「画像生成型」が注目されがちですが、手持ちの写真を活用して動画化する方法は手軽かつ実用的な選択肢ではないかと考えています。
今回は、観光地としても人気の「鎌倉」を題材にした映像の作例と、その応用アイデアを紹介します。
完成サンプル
画像生成ではなくもとからある写真素材を動画化してつないだサンプル。実制作時間は2~3時間ほど。
写真の選定と映像化
今回の試作では、写真素材サイトPixabayから写真を選定しました。自分で撮影した写真があれば、そちらを利用する方が面白いかもしれません。

映像の生成にはLumaやRunwayなどの動画生成AIを利用。カメラのパンや移動などの簡単な動きであれば破綻も少なく、比較的スムーズに素材ができました。

実用的な応用アイデア
写真を事前にAIで手を加えることで、表現の幅が広がりそうです。
天気など写真の加工による調整
たとえば、曇り空のカットを青空に変えたり、周辺に人がいない方が良ければ消し込みをする/あるいは演出的に追加するなど、画像の段階でAIで事前加工をしておきます。

天候や時間帯、人ごみなど、実際の撮影現場では予測できない要素が多く、必ずしも理想的なカットを撮れるとは限りません。何日もロケに張り付いたり、同じ場所に何度も出向いたりする必要がなくなるのであれば、AIによる写真加工+動画化は非常に有効な手段になるかもしれません。
特定の人物を合成
特定の人物(実在/バーチャルタレント)を合成する場合でも、あまり寄りすぎたり細部にこだわりすぎなければ、映像としての一貫性も保たれ、実用的なクオリティになってきつつあります。

人物の差替え
一部AIサービスで搭載されている「Reference to video」のような機能を使えば、動画内の人物の差替えも可能です。

たとえば、見る人に合わせてペルソナを細かく変えた広告映像を、AIでたくさん作り分ける—そんな未来も、あながち夢ではないかもしれません。
国や地域、年齢層に合わせて登場人物を入れ替えながら映像を届けていけば、より伝わりやすく、反応のいいプロモーションにつながる可能性もありそうです。
アスペクト比変更
また、AIを活用すれば、横長のHD映像と、縦長のSNS用ショート動画の両方に対応した映像を生成することも比較的やりやすくなります。

現場で両方のアスペクト比を想定して撮影するのは非常に難しいですが、AIならシーンの拡張や構図の調整で対応できるのが大きな利点です。
まとめ
実在写真をベースに映像を生成するのは、AIとの相性がよく、導入しやすい方向性のひとつだと思います。
バーチャルタレントとの組み合わせで観光や商品を紹介する映像を生成したり、古写真を使って歴史を紹介する映像をつくったり、属性に応じたペルソナで映像を大量展開したりと、様々な応用アイデアが考えられそうです。
技術的にも障壁が少なくなってきた表現でもあるので、直近の実践テストとして試してみるのにもオススメです。